FX会社で良く目にする【スワップ】とはなんでしょうか?
FX会社のサイトやニュースでも耳にする【スワップ】とはなんでしょうか?FX取引でも重要になってくるこの【スワップ】についてご説明します。
【スワップ】=【スワップポイント】【スワップ金利】と言い変えられます。どちらも同じ意味だと間違えている方も少なくないと思いますが、実際は全く別の意味を持った単語になります。
同じ言葉の中に2つの意味が入っていてとても紛らわしい言葉で、多くのサイトでも間違った表現を使い表記されていることも多いことから【スワップ】と聞いても【スワップ金利】で無いと言う認識が必要です。
スワップポイントとは通貨を取引することで得られる金利の様なものを指しています。
この「金利の様なもの」と言う表現が「スワップ金利」と勘違いする大きな原因です。スワップポイントは通貨を取引した際の2ヶ国間の差額(金利差調整額)をスワップポイントとして受け取ることができます。
例えば、日本の金利が1%だとしてアメリカの金利が5%だと仮定した場合、アメリカの金利の5%分を全て受け取れるわけでは無く、日本の金利が1%とアメリカの金利が5%なので差額の4%分を金利を受け取ることができます。
この場合はアメリカの金利の5%-日本の金利の1%=4%(金利差調整額)を年ベースを日割換算してで受け取ることができます。
この金利差調整額で受け取ったお金をFXではスワップ(スワップポイント)と言います。
つまり米ドルを1日保有しただけでもスワップポイントを取得できると言うことです。
FX会社によりスワップポイントのルールの違いはありますが、スワップポイントは為替がお休みの土・日曜日でも関係なくスワップポイントは発生し、その休み分はスワップ3倍デーとして、水曜日・木曜日に取引を行っている状態が継続していれば3日分のスワップポイントが付与される仕組みです。
スワップポイントで毎日利益配分を得られるため、金利差調整額狙ってスワップポイントにより金利を上げようと、高金利通貨としても有名な「オーストラリアドル」「ニュージーランドドル」「南アフリカランドドル」「トルコリラ」などの通貨を取引することで、高額なスワップポイントを得ようとするスワップトレーダーと呼ばれる投資家も多くいますが、スワップポイントのみで利益を上げるには大量の通貨を保有することが必要となります。
ここまではメリット部分を話してきましたがスワップポイントにはデメリットの部分もあります。
それは、今までの逆のパターンではどうなるでしょうか?日本の金利が1%だとしてアメリカの金利が5%だと仮定した場合、アメリカドルを売って日本円を買った場合「日本の金利の1%-アメリカの金利の5%=-4%(金利差調整額)」と逆の計算式となってしまうので、金利差調整額が-4%となってしまいます。
この場合は当然逆に金利差調整分の4%を払う形となります。
スワップポイントを得る場合でも、払う場合でも同様に土・日曜日でも関係なくスワップポイントは発生するので毎日4%分を払う形となります。
スワップポイントが付与される時間とは
FX会社で多少の違いは御座いますが毎日の営業終了後となります。
ですので、営業が終わった時点で保有している通貨が低金利通貨を売り高金利通貨を買っている状態であればスワップポイントを受け取れる形となりますが、逆に高金利通貨を売り低金利通貨を買っている状態であればスワップポイントを支払う必要があります。
この様にスワップポイントに関しては、とても重要になりますのでお取引の際は必ず確認が必要となります。
金利の様なものとご説明しましたが、実際の金利は全く変動が無いと思ってらっしゃる方も少なくないかと思いますが、実際に政策金利が変更されるのは国の情勢によっても異なりますが、年に数回のペースです。
しかし、金利と言うものは毎日少しではありますが変動していきます。その為毎日付与されているスワップポイントも日々変動していきます。もちろん日々のスワップポイントは毎日受け取ることが可能です。
そこで、毎日変わるスワップポイントを一覧で表記したり各FX会社はスワップポイントカレンダーなどを作成して解りやすくしています。(こちらのスワップポイントカレンダーがないFX会社
所は注意する必要があります。)
ご説明の通りスワップポイントは各FX会社によって異なります。異なる理由としては各FX取引所がそのスワップポイントから手数料を引いた金額を利用者に支払いをするので各FX会社によって若干の誤差が生じます。
しかもこの手数料はFX会社によって明確な説明が無いので、実際に受け取れるスワップポイントに付いても各FX会社で変わってきますので事前確認が必要になります。
FXでは使いませんが、スワップ金利に付いて間違えが無いようにご説明します。
スワップ金利とは、スワップポイントと違い、固定金利と変動金利を変えたレートまたはその逆を指す言葉になります。主に銀行などから融資して頂く際に重要になる用語となります。
例えば、事業主が固定金利で「A」と言う銀行からお金を借り入れたとします。
その際、事業主が将来の金利変動に影響される事無く、一定した金利での支払い、つまり固定された金利での利払いをできると言う利点が有ります。
事業主が固定金利でお金を借り入れ後に、変動金利が下がっていき「先々変動金利が下がるだろうと」と言う見通しになってきました。
そこで事業主が、固定金利で払い続けるよりも、変動金利で支払いを行った方が最終的に支払いが安くなると思ったとしましょう。
そこで「A」から「B」と言う銀行に、固定金利を変更する手続きを取ったことで生じる金利を【スワップ金利】と言います。
事業主が、金利スワップ取引を行ったことで「B」銀行に変動金利の利息分を支払い「B」銀行は「A」銀行に呈して、事業主が支払うはずであった固定金利の利息分を支払います。
この様に、固定金利を変動金利に交換(スワップ)すること、または逆の取引をすることをスワップ金利と呼びます、
この様にFX(外国為替証拠金取引)においてよく耳にする「スワップポイント」とは大きく異なるので、勘違いしない様にしましょう。